高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

Facebookの新タイムラインで何が起きるか?

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Facebookのタイムラインが変わりました。

左カラムに基本情報や友達(最近からんだ友達9人)、写真、チェックインしたスポット、「いいね!」した音楽、映画、テレビ番組、本、Facebookページ、最近のアクティビティが並びます。右カラムに投稿が並びます。

これによって何が変わるのでしょうか?

 

新しいタイムラインで何が変わる?

一般的にブログ等は、右カラムにカテゴリなどが並び、左カラムにブログ本文となることが多いものです。人の視線は左から右へと移るので、左の方が目に止まりやすくなっています。ブログ本文を見てもらうため、そのような作りとなっているのです。

 

ところが、Facebookのタイムラインは違います。友達となっている場合は、通常わざわざタイムラインを見に行くことはあまりありません。

Facebookのタイムラインを見るのは、主に友達以外の人が「友達申請をする時」「友達以外の人のページを見る時」です。投稿は公開範囲によってはほとんど見られなくなります。友達以外の人はその人の人となりを判断するために、「いいね!」したページ等を見るため、この作りは納得というわけです。

 

つまり、左カラムの「いいね!」群は友達ではない人からは非常に目立つ作りとなりました。つまり、これまで以上に「いいね!」してもらうことが重要になります。特にフォロワーなどを多く抱えた有名人の「いいね!」は大きな価値を持つことでしょう。

 

これまで以上に「いいね!」が重要に

この傾向は前から続いています。

たとえば、もうすぐ「グラフ検索」が日本に上陸します(https://www.facebook.com/about/graphsearch)。グラフ検索とは、友達やつながりを通じてユーザーやアプリ、スポットなどが探せる機能です。簡単に言うと、「○○という土地で友達がチェックインしたスポット」「○○にいる△△が好きな友人」などが探せるようになります。

つまり、これによって過去の「いいね!」やチェックインなどが検索、再利用できるというわけなのです。Facebookはこれまで検索性が弱く、プロフィールや所属、趣味などで探すことはできなかったのですが、それが可能になったのです。

 

これは、未来の話ではありません。

たった今も、どこかの土地に行ってFacebookアプリを立ち上げ、「付近の情報」を見ると、友達が過去にチェックインしたスポット、「いいね!」したスポットが上位に並びます。「いいね!」やチェックインが「O2O」につながる可能性があるのです。

 

Facebookは日本でも普及し続けています。

企業や店舗などにとっては、「いいね!」をしてもらう、チェックインをしてもらうことが、将来の大きな財産につながるかもしれませんね。

 

 

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