高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

スマートフォン対応がビジネス上重要な5つの理由

アサツー・ディ・ケイの「スマートフォンと購買行動」という興味深い調査結果が発表されました(http://www.adk.jp/html/news/2013/20130507_001772.html)。

こちらを見ると、ECサイトや実店舗、メーカー等がスマホ対応すべき理由が分かります。

 

理由その1 スマホからの購入が定着化

スマホでモノを買うことは増えており、一回当たりの購入金額も上がっています。

ECサイトを運営している場合、スマホからのアクセスが増えていることにお気づきでしょう。スマホに最適化されていない場合、このような見込み客を逃す可能性が高くなります。 

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理由その2 スマホから買われるものの多様化

スマホは大画面できれいな写真や動画等が見られるため、衣類や靴、インテリア等の多様な商品が購入されるようになっています。これまでモバイル・スマホでは売れないと思っていた商品こそ、スマホ対応すべきなのです。

一方、音楽ソフト、ゲームソフト、雑誌・書籍等はダウンロード販売に移りつつあるようです。 

 

理由その3 店頭で商品が比較・検討されている

消費者は、実店舗で商品をスマホで検索しています。スマホから見るのはの価格やクチコミなどを比較・検討のために、商品サイトや価格比較サイト、SNSを見ているわけです。つまり、メーカーも検索に備えて商品サイトやSNS等を充実させておく必要があるのです。

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なお、雑誌・書籍等の価格が変わらない商品以外は大抵検索対象となっています。その際、検索される理由は以下の通りです。「より低価格で買いたい」「商品の評判・詳細が知りたい」「クーポンの有無を調べる」が検索の大きな目的です。

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理由その4 クーポンの有無が来店を左右する 

実店舗の場合、クーポンの有無を探し、「なかったのでやめた」「店からクーポンをもらって行く気になった」「クーポンがなかったので、他の条件の良い店に行き先を変更した」「行き先をクーポンのある店から選んだ」という選択肢の多いことに気付きます!

 

クーポンの有無が来店を左右する大きな要因の一つになっているということです。もう一つは、クチコミサイトやSNSなどの評判、チェックイン等も影響しています。

スマホではクーポンサービスや来店を確認できるサービスが多数あります。スマポ(http://www.smapo.jp/)、イマナラ!http://imanara.jp/)、ショッピッ!+(http://shoppi.jp/)、各種SNS、位置情報サービス等様々なものがあります。

たとえばイマナラ!は、「申告した実際の来店数×525円」という成果報酬型であり、来店がなかった場合は無料です。非常に低リスクで導入できるこのようなサービスは多数あります。

 

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その5 ニーズができたその時その場で販売・来店につなげられる

小売り店や飲食店とのつながりとして、「アプリをダウンロードしている」「メルマガを購読している」「店や飲食店が運営するSNSをフォローしている」が多くなっています。この場合のSNSとは、LINE、FacebookTwittermixiの順。無料・安価で非常に使いやすいものが並んでいます。

店舗にスマホがお勧めなのは、プッシュ通知でリアルタイムに通知したり、消費者の位置情報を利用して近くにいる消費者に通知をしたり…などができるためです。店までの道のりをアプリで案内したり、電話も簡単にかけられるようになっています。

なお、スマホはテレビを見ながらのながら利用が多くなっており、その時その場での購入にもつなげることができるのです。

 

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様々なビジネスにスマホ対応が重要な理由がよくおわかりでしょう。目的別の具体的な使い方は、最新刊でご紹介しています。無料・安価にできるスマホ対応の方法や、サービスなども多数ご紹介しているので、中小企業の方にこそぜひ読んでいただきたいと思っています。 ↓