Facebookでなりすましが多数発生しています(http://togetter.com/li/505130)。
これまでのなりすましは、ノーベル賞の山中教授などが狙われるなど(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1210/19/news070.html)、主に著名人が狙われていました(http://matome.naver.jp/odai/2133069385408137001)。
ところが今回のなりすましは、一般人が狙われています。
Twitter・Facebookのなりすまし対策
Twitterはそのようななりすましが多数あったため、著名人用に「認証マーク」が用意されています。(アカウントの隣の青いチェックマーク)。ところが、安倍晋三首相(https://twitter.com/AbeShinzo)のように著名人でもこのマークを取得していない人もおり、完全ではありません。
Facebookでは携帯電話番号入力によるアカウントの認証はありますが(一つの携帯電話につき認証できるアカウントは一つ)、本人確認などは基本的にはありません。 携帯電話を持っている実在の人物であることは確認できても、それが誰なのかは保証されていないのです。
なりすましの特徴とリスク
ここ数日で起きているなりすましの特徴は、
◎アカウント作成が5/18前後
◎アイコンはディズニーキャラクターが多い
◎実在の人物と少しだけ情報を変えている(誕生日、読み方、性別等)
◎本人の友達に友達申請を送っている
など。
本人と既につながっている友達に友達申請を送るなどしているのを見ると、なりすましが本当に成功しているとは思えません。友達なのに「はじめまして」等と送ってくる例もあるようです。
以前仕事で使うキャプチャのために必要があり、Facebookで複数アカウントを作ったところ、友達申請が次々ときたことがあります。私ではないある実在の人物のアカウントだったのですが、本アカウントとつながっている人も「あれ?既につながっていなかったっけ?」と申請を送ってきていました。
多くの人は複数のSNSを使いこなしており、誰とどのSNSでつながっているかを把握している訳ではありません。相手が知り合いかどうかが重要であり、既につながっていても相手を知り合いだと思えばつながってしまう事態は起きうるのです。一人がうっかり許可してしまうと、共通の友人に「知り合いかも?」に表示されるようになってしまうのです。
なお、複数アカウント作成はFacebook規約では違反ですので、皆さんは真似して作成しないでくださいね。そのアカウントはキャプチャ後削除してあります。
今回の例のようななりすましは非常に簡単です。情報を公開しているユーザーの情報を吸い取り、利用すればいいからです。
なりすました相手がメールアドレスをつけたメッセージを送ってくる例もあり、連絡を取ってしまうとフィッシング詐欺などにあうかもしれないので気をつけてください。
Facebookでは友達としてつながると基本的にすべての情報が見られる状態となります。個人情報が抜かれる可能性は高いので、気をつけるようにしましょう。
なりすまし対策は?
なりすましをされないための対策としては、
◎自分のアカウントはすべて一覧にしておく
◎定期的に利用する周囲が連絡の取れるアカウントを持つ
◎周囲の友人と連絡を取ったり、動向を適度に見ておく
などでしょう。
「公式アカウント」を公式サイトで一覧にしておくのは、企業の公式アカウントのなりすまし対策にもなります。企業は公式アカウントを作らないことでなりすましをされたり、アカウント名を取られてしまったりすることがあります。
今回の事件は、自分がなりすましをされないこと、なりすましをした友達と友達にならないことの両方が必要です。
少しでも疑問点がある友達から友達申請がきたら、相手のプロフィールをよく確認して、相手の携帯電話やメールアドレスなどで本人確認するといいですね。それによって自分も友達も共通の友達も被害を防ぐことができるはずです。
Facebookでは色々な事件が起きてきますが、それだけ普及しているということです。うまく使いこなして、自分の武器としたいですね。
http://rocketnews24.com/2013/05/20/330465/
http://8en.jp/socialmedia/narisumashi/
http://dai.hateblo.jp/entry/Facebook-spoofing
セキュリティは大事ですね〜。