読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

ソーシャルメディア依存は10代の未成年者だけの問題ではない

ソーシャルメディア 10代(ティーン)

f:id:aki-akatsuki:20130610143523p:plain

野村総研の「ソーシャルメディア利用実態」(2013年1月)によると、10代男性の170万人、10代女性の180万人がソーシャルメディアを利用しているそうです。

f:id:aki-akatsuki:20130610143653p:plain

未成年のソーシャルメディアユーザーの特徴として、

●利用時間が特に長く、増加傾向にある

スマートフォンから利用する割合が高い

●複数のソーシャルメディアを使い分けている

●利用目的は「交友関係の拡大」「人との出会い」

●書き込み内容は「自分の身の回りのこと」中心

という傾向にあります。

子どもたちは、自分が何をしたかという話が中心、つまりコミュニケーションのために使っていることが分かります。TwitterやLINEはチャットのように使われる傾向にありますね。

 

f:id:aki-akatsuki:20130610144153p:plain

全体の傾向として、ソーシャルメディア上での発信に対して反応がもらえる率が高い層は、利用時間も多い傾向にあります。使えば使うほど、やりとりも増えるというわけです。

 

「評価」を求める10代の子どもたち

こんな調査結果もあります。

「Children's Digital Media Center in Los Angeles(子供のデジタルメディア・センター)」(2013年4月)によると、ソーシャルメディアを頻繁に使っている子どもは、子供は、「評判」を重用視する傾向が強かったといいます。

「いいね!」やリツイートなどの「評価」に慣れてしまうと、評価を求めてさらにソーシャルメディアを利用するようになってしまい、その評価が何よりも重要になってしまうというわけなのです。

なお、調査に参加した子供たちのうち、半分以上が13歳未満で、そのうち23%がソーシャルメディアにプロフィールを登録していると答えています。Facebookは13歳未満のアカウント開設を禁じていますが、子どもの多くが自由に使っているのです。

 

誰でにでも起きる「ソーシャルメディア依存」

諏訪東京理科大学篠原菊紀教授によると、ソーシャルメディアに書き込んだことが評価されると、脳内でドーパミンが放出されて快感が得られます。一方、反応がないとドーパミン量が減って落胆するものの、再び評価されると喜びが倍増し、さらに多くのドーパミンが放出されるようになります。

これが繰り返されることで快感が大きくなり、ソーシャルメディアがやめられなくなる、ソーシャルメディア依存になってしまいます。

ソーシャルメディア依存、ネット依存は未成年に非常に多い問題であり、際限なく使ってしまう子どもたちは非常に多いと言われています。 使えば使うほど反応が増えるため、評価を求めて、ますます利用時間が増大する傾向にあるというわけです。

 

大人も陥ってしまうソーシャルメディア依存症。子どもがなるのは当たり前のことなので、その前に、大人の側で利用時間制限等の措置をすべきでしょう。

利用する時間帯・使ってはいけない時間帯を決めたり、端末を取り上げたり等、子どもがソーシャルメディアとうまく距離を取れる手伝いをすべきではないでしょうか。

 

個人情報を出し過ぎる子どもたち 

未成年のソーシャルメディア利用には、その他の問題もあります。 

Pew Internet & American Life Project未成年者のSNS利用実態レポート「Teens, Social Media, and Privacy」によると、ティーンの81%がソーシャルメディアを利用しています。大人の67%より高い数字であり、友人関係が一番故ソーシャルメディアにはまりやすい若者の姿が垣間見れます。

 

f:id:aki-akatsuki:20130610140105p:plain

 

米国ではティーンの間でどのソーシャルメディアも利用率が伸びています。

f:id:aki-akatsuki:20130610140111p:plain

 

本名、プロフィール写真、趣味、誕生日、学校名などの個人情報を出している子どもたちはかなりの割合に上ります。

本名に至っては、12〜13歳の89%、14〜17歳の93%が、プロフィール写真は12〜13歳の82%、14〜17歳の94%がソーシャルメディア上に掲載しているといいます。掲載することで起きるリスクや対策などを何もとらずに掲載していることが考えられるため、大人は子どもたちにリスクや対策を教えてあげるべきだと思います。

f:id:aki-akatsuki:20130610140222p:plain

 

 (ソース: The Pew Research Center's Internet & American Life Teen-Parent survey, 

July 26-September 30, 2012.)

 

私はかつてmixiで、小学校教諭時代の教え子と多数再会しました。私の勤務していた学校のコミュニティに卒業年度のトピックが立っており、何気なく覗いたら、みんなが本名で出身校なども正確に登録していてびっくりしました。足あとを踏み返されて、本名・顔写真入りで登録していた私に気づき、再会となりました。

mixiは検索サービスの対象ではなく、友だち以外見られない設定等も可能です。しかし、Twitter等で同様に設定してしまうと、鍵をかけない限り誰からも見られてしまいます。Facebookでも友だち以外見られない設定も可能ですが、これをしていない人も多数います。 

トラブルになる前に、個人情報の出し過ぎについてもアドバイスしてあげていただければと思います。 

 

http://zen.seesaa.net/article/362895004.html

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3262_all.html

http://www.soumu.go.jp/main_content/000208354.pdf

http://www.huffingtonpost.jp/2013/04/18/story_n_3176231.html