高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

「スタンプのオープン化」「LINEビジネスコネクト」「LINE電話」で何が変わるか?

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本日、新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」が行われました。

新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」が開催--会場の模様を時系列でお届け - CNET Japan

 

2月26日時点で、LINEのユーザー数は3億7千万ユーザーになったとか。うち85%が海外からの利用です。

さらなる飛躍を目指すLINEは、3つの新しいサービスを発表しました。

 

LINEスタンプのオープン化

これにより、クリエイターが作成したスタンプが販売可能になりますイラストレーターなどが、自分の作品をスタンプ化できるようになるのです!

公式サイト「LINE Creators Market」から登録、LINEの審査を通過すれば誰でも販売可能です。登録開始時期は4月なので、それまでにスタンプ用画像を用意しておきたいですね。

なお、使われやすい画像は、挨拶、気分等を表すもの。季節限定ものなどもありでしょう。他社の先例を見て参考にして作成しましょう。

文字はスタンプになると見づらくなるので、大きくする必要があります。

 

LINEビジネスコネクト

企業向けLINE公式アカウントがパワーアップし、カスタマイズできるようになります。APIを公開により、ビジネスに直結する機能を盛り込むことができるようになるというわけです。

例えばピザスタンプを公式アカウントに送るだけでピザが注文できる、レンタルショップから返却通知を受け取る…など、色々便利な機能が考えられます。

さらに、企業の顧客データベースや自社システムとLINEアカウントを連携させることで、顧客管理ツールや業務ツールとしても利用可能となります。

LINE@アカウントのお得さに負けないよう、高額なLINE公式アカウントの機能アップを計ったというわけですね。

 

LINE電話

従来はLINEユーザー同士に限られていた通話機能が拡大し、国内外の固定電話やフィーチャーフォンとも格安で電話できるようになりました。

通常の通話と同様に受信でき、通話料も従来に比べて格安になります。

なんと、スマホフィーチャーフォンへは1分6.5円、固定電話へは1分2円という安さです!現在スマホで他社のケータイ・スマホ・固定電話等にかけると1分42円かかっていたのに比べて、最大85%以上オフとなるというわけです。

 

この変化で何が変わる?

これまでLINEにおける企業利用は有料でした。ところが、なんとクリエイターにとってはビジネスプラットフォームにできる可能性が出てきました。

これで、ソーシャルメディアをビジネスに利用したい層の参加が期待できるようになったのです。

FacebookFacebookページという企業のビジネス利用で盛り上がったことを考えると、さらなる盛り上がりが期待できそうです。

 

また、LINE公式アカウントの魅力が高まったため、利用企業増加が考えられます。これまで参加を見送っていた企業たちが、バタバタと参加を決めるかもしれません。

サービス開始当初はメディアの露出が増えるので、各企業ともこぞってアイデアをひねってくると思われます。

LINE社にとっては収益拡大につながるというわけです。

 

無料通話は、LINEが年代を問わずに広がった理由の1つです。ただし、通話がLINE利用者同士のみに限定されているところが不便でした。

ところがこれであらゆる端末にかけることができ、しかも格安となると、さらなるユーザー層の拡大が期待できます。

 

LINEはまだまだ伸びるでしょう!

今後のLINEの動きにさらに注目してきたいと思います。