自分はmixi本を日本で一番書いている者だと思う。
著者本だけで4冊、著者デビューする前にも2冊の計6冊も書いている。
mixi好きは自他共に認めるところだし、過去にmixi社から公式に話を聞きたいと社に呼んでいただいたこともある。
ヒマナイヌの川井拓也氏となゆちゃんと3人でmixi経由で情報をもらいながら0泊3日の台湾旅行に行ったこともあるし、mixiで大阪や名古屋の友達を作って愛知万博に一緒に行ったこともある。
小学校時代の教え子とmixi上で再会して、「先生あの時は腕を噛んでごめんなさい。僕は今、先生を目指しています」と聞いて泣いたこともある。
今でこそソーシャルメディア関連だけで著作が10冊以上に及ぶ私だが、著者デビューのきっかけをくれたのもmixiだった。
それまでIT分野の執筆実績がなかったただのライターだった私に、同じヒマナイヌの猪蔵さんが「マイミクだけで日本で一番早くmixiの本を出したいと思ってるんだけど、やる?」と声をかけてくれたのだ。
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス 縁の手帳」。
著作を持つことが夢だった私にとって、空から降ってきた奇跡だった。
そこから学び、情報を得ていった私は、今のようにTwitterもFacebookも詳しいソーシャルメディアの専門家となった。
やりたいことがやれるチャンスを得たり、会いたい人に会うことができる。
チャンスや環境に恵まれない人にこそ必要な、可能性を広げられるツールだと思った。
でも、あの頃は私だけじゃなくて多くの人たちが奇跡を感じていた。
それまでそんな場所はなかったから、「人と人が出会うことにより何かが生まれる」パワーにみんな圧倒されていた。
だから多かれ少なかれ、みんなmixiに恩義を感じていたり、何かしらの熱い思いを感じているのだと思う。
そんな人たちこそ、今悪口を言いまくっている。
無視したらいいのについ口を出したくなってしまうのは、愛情の裏返しだ。
mixiにはずっとユーザーの求める斜め上のずれたサービスばかりになってしまった。
あれほどの可能性を持ちながら、一時日本最大のSNSになっておきながら、一度は私たちの心を完全に掴んでおきながら、なんで?とみんなは思うのだ。
かつてが楽しすぎたからこそ、今の姿がなんで?と思ってしまうのだ。
長くなったので、続きます。
なお、以下の本が私が書いたmixiの本一覧です。