高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

Twitterの動画共有サービス「Vine」はプロモーション必須のツールになるか?

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驚くほど簡単!スマホ時代の動画共有サービス「Vine」

Twitterの6秒動画共有サービス「Vine」をご存じでしょうか。Vineは6秒と短い上、スマホでWebに埋め込んだり、Twitterに埋め込んでリツイートも可能なので、拡散が期待できます。

 

使い方は超簡単で、アプリをダウンロードして右上の撮影マークをタップすれば動画が撮影できます。タップしている間だけ撮れる仕組み。撮影したらそのままシェアすれば、Vine、TwitterFacebookなどに投稿できます。

動画共有サービスの中では圧倒的に簡単と言えます!

YouTubeのように編集技術等要らず、スマホ片手に撮影・投稿できる、まさにスマホ時代の超お手軽動画共有サービスなのです。

 

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大人気!でも大半は閲覧だけ? 

リリースされた1月24日以降、Vineは爆発的に広がりました。米TechCrunchによるとiOS版はリリース後数日で人気NO.1アプリとなり、Android版もソーシャルアプリ部門でトップになったとか。 

 

とは言っても、RJMetricsによると、非常にアクティブなTwitterユーザーのうち2013年1月24日~2月24日の間に動画を共有したのは4%であり、Vineを利用したのはわずか2.8%でした。

一方その一ヶ月間、非常にアクティブなユーザーの98%は主要な写真共有サービスを通して、少なくとも1枚の写真を共有していたと言います。

 

 YouTubeUstreamニコニコ動画も、自分で撮影してアップする人より圧倒的に見ているだけの人がほとんどです。Vineは本当に簡単なのですが、やはり「動画」の壁は厚くて高いのか…

 

ビジネス活用は増えていきそう 

でも、動画をアップする人が多数いないといけないのか?と言えばそうではないはず。

たとえば、YouTubeUstreamニコニコ動画も、アップする人が一定数いれば、あとの人はひたすら見に集まってきます。見る人がいるだけで、十分ビジネスになるのです。

Vineの場合はTwitterでプロモーションできる、拡散できるというおまけつき。かなり有利な条件が揃っていると言えます。

 

たとえば、ビジネス活用事例は圧倒的に増えていきそうです!

CMやプロモーション的使用例は、既に多数事例があります。

日本でも、ポカリスエットがVineを活用しています。短いのでつい見てしまいますし、長いより逆に印象に残るものになる可能性があるかも。

 

 

 

こちらは映画プロモーション系に使われた映画「ウルヴァリン」の例。短くても面白そうと感じさせる効果がありますね。 

 

 

音も録音できるので、音楽系のプロモ等にも多く使われています。こちらでは、ポール・マッカートニーが曲名当てクイズを出しています。

 

 

こちらはドリトス。音つきなので、まさにTVCM。

 

ストップモーションで動画のように見せています。

新製品発売に合わせてタイムリーに、しかも手軽で安価に見てもらうことができますね。

 

Vineは超お手軽です。動画の壁は厚くて高いので、撮影してアップする人の割合はそれほど爆発的には増えないでしょう。 

しかし、見る人は集まっています。Twitterユーザーがそうです。企業やアーティストにとっては気軽にTwitterのフォロワーに動画で安価にアピールできる手段として、受け入れられていくでしょう。

今後も様々な事例が出てくるはずです。事例を集めるうち、新しい使い方も生まれていきそうですね。

 

たとえば既にこんなモノが出ています。全てのコマをVineで作ったコミックです。

http://www.vine-comic.co.uk/

今後の広がりがとても楽しみですね。

 

 

http://jaykogami.com/2013/04/1890.html

http://blog.jp.twitter.com/2013/04/vine.html 

http://wired.jp/2013/05/02/best-vine-selfie/

http://japan.cnet.com/marketers/news/35033300/