楽天が買収したことで話題の「Viki」、皆さん使っているでしょうか? Vikiの使い方と特徴、買収した理由などをまとめてみます。
Vikiとは?
Vikiは、著作権処理済みの動画にユーザーが字幕を付け、世界に配信するサービスです。
Vikiという名称には、「Wikipedia for Video」という意味が込められています。
テレビ局や音楽レーベルなど80以上のパートナー企業から提供を受けたドラマやミュージックビデオ、映画などの動画、1万7000時間分以が公開されています。
すべて著作権処理済みなので、何でも見られるわけではないものの、権利者の申し立てにより削除等されることはありません。日本のものも多少はありますが、海外のものが多めとなっています。
月間アクティブユーザー数は約2400万人で、1カ月に100万人増えている状態です。年間視聴時間は10億時間以上に上ります。
ハリウッド以外のコンテンツが85%を占め、85%が字幕付きで視聴されています。
特徴は何と言っても「字幕」
特徴は、何と言っても字幕がつけられること。既に翻訳されている言語であれば、切り替えることで好きな言語の字幕付きで動画を楽しめます。
ニコニコ動画のように、動画の指定した再生時間にコメントをつけることもできます。盛り上がればニコニコ動画的に楽しめそうですね。
Vikiの基本的な使い方
サービスには、Facebookアカウントでログインできます。
カテゴリーは上部バーに表示されている「TV」「MOVIES」「MUSIC」「 NEWS」となっており、「EXPLORE」からはTVやMOVIE、MUSICのジャンル、アーティストで検索できます。「COMMUNITY」からは字幕をつけられるコミュニティにいけます。
動画を再生してマウスオーバーすると、右上にいくつかのアイコンが表示されます。
左から、動画の指定時間にコメントする機能、動画に「Like」をつける機能、ソーシャルメディアに動画を投稿したり埋め込む機能、字幕言語を切り替える機能となっています。
たとえば上の例で言えば、英語字幕は100%つけられており、日本語字幕はありません。言語を選ぶと、動画下部にその言語の字幕が表示されます。
動画下の「Favorite」で動画をお気に入りに追加でき、各SNSでシェアもできます。YouTubeのように、動画の下にコメントを追加することもできます。
楽天が買収した理由は?
Pinterestには投資だけだった楽天が、Vikiは買収しました。それにはどんな狙いがあるのでしょうか。
楽天はビデオコンテンツの強化と、クラウド翻訳テクノロジーをeコマースに利用したかったからとあります。eコマースで世界進出するにはその国々の言語版を用意する必要がありますが、それをユーザーに任せられないかということのようです。
ユーザーのモチベーションにつなげられる仕組みがあれば、不可能ではないかもしれませんね。
今のところ日本語字幕は少なめですが、地道に増えているようです。好みの動画を探し、世界の動画を楽しんでみてはいかがでしょうか。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/18/news143.html