mixiが、3秒のみ写真が共有できるサービス「Muuk(ムーク)」
を公開しています。
このアプリは、今の典型的な若者文化を体現しています。どんな文化なのかをご紹介していきましょう。
若者における瞬間コミュニケーションを楽しむ文化
Muuk(ムーク)は、写真を友達に送ると3秒間のみ見ることができ、その後は見えなくなってしまうというアプリです。
最大の特徴は、米国で若者の間で流行っている10秒で共有した写真が消えるサービスSnapchatと同様、その場限りのコミュニケーションを楽しむツールということ。
最近、TwitterやFacebookでの炎上が騒がれています。若者たちは、ログを残して炎上してしまうことを敬遠し、その場限りのコミュニケーション自体を楽しもうとしているのです。
若者におけるセルフィー(自分撮り)という文化
このアプリを理解するためのもう一つのキーワードは、「セルフィー(自分撮り)」。
物心ついた頃からプリクラを撮り、カメラ機能のついたケータイやスマホを持ち、SNSを使いこなしてきた若者世代にとっては、自分撮りは当たり前。若者は、どの角度なら自分がきれいに撮れるかを熟知しています。
我々上の世代の大半の人たちは、このセルフィーに抵抗感がある人が多いのではないでしょうか。それは、慣れていないことが大きな原因です。決め顔も分からないし、そもそも自分撮りがうまくできないとか、写真を公開するのに抵抗感があるという人も多いでしょう。
若者は、自分の顔写真をスタンプ的に使い、コミュニケーションを楽しみます。Vineやニコニコ生放送などで動画を撮影・公開しているのは若者が多いのも道理、彼らは顔出しに抵抗がないのです。
参考:6秒で世界を笑顔に Vineで話題の「おもしろすぎるJK」の日常 (1/3) - ITmedia ニュース
実は、セルフィーは海外でも大ブームです。
たとえば、アカデミー賞授賞式上でブラッドリー・クーパーがカメラを構え、ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ジェニファー・ローレンス、ジュリア・ロバーツ、メリル・ストリープ、ケビン・スペイシー等がセルフィーして投稿したツイートは、Twitter市場最高リツイートを記録しています。
アカデミー賞授賞式会場で撮影されたセルフィーがツイッター史上最高記録リツイートに – ブラピ・アンジーら勢揃い1時間で100万件 | ロサンゼルス発 ジャパラマガジン® from L.A.
日本ではまだ若者のみの文化ですが、オックスフォード英語辞典が選ぶ2013年の英単語に「セルフィー」が選ばれるなど、徐々に広い層に広がってくるのかもしれません。
若者には「今」「コミュニケーション」が重要
若者は、いつでも「今」が重要です。
それに対して大人世代は、ブログ等で自分を蓄積していくことが好きです。
若者は、あらゆるツールを友達との「コミュニケーション」のために使います。LINEもTwitterもmixiやプロフの時代も、誰かと交流し自分を認めてもらうために使ってきたのです。
この、「瞬間コミュニケーション」「顔出し文化」が分かれば、若者文化が理解できるようになります。
若者文化を理解したい!という方は、一度若者とMuuk(ムーク)を使ってみるといいかもしれません。
※この記事も、若者文化と使い方がとても分かりやすくておすすめです。
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※Muuk(ムーク)の基本はこちら。
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