なんと、Twitter(iOS版)に人物のタグ付け、画像が4枚まで添付できるようになりました。以下のブログで詳細が分かります(英語)。
これは、広告主対応であり、利用率低下の対策でもあると見ています。しかし、この仕様変更は諸刃の剣。自らの良さである「緩い関係」を壊すことになるかもしれません。
Photos just got more social | Twitter Blogs
Twitterタイムラインの画像表示は広告主対応?
Twitterといえば、テキスト中心なために軽さを実現、リアルタイム性を高めていたサービス。しかし、画像対応に弱いところが最大の欠点でした。
そこで2013年10月末から、Twitterの公式アプリはタイムラインで画像とVineを表示を始めました。現在は、タイムラインはこのように見えています。
参照:Twitterの公式アプリ、タイムラインでの画像とVineの表示が可能に - ITmedia ニュース
これを一番喜ぶのは、やはり広告主。テキストのみでよりも画像付きでアピールできた方が効果が高いのは言うまでもありません。
その甲斐あってか広告収入は前年比76%増加しましたが、以前500億円以上の赤字なのは報じられている通り。Twitterにとって、収益性を上げることが急務なのです。
参照:Twitter月間ユーザー数が2億4100万人で前年比30%増&広告収入は前年比76%増、しかし500億円以上の赤字 - GIGAZINE
タグ付けは利用率低下のための対策か
Twitterは、次の手として人物のタグ付け、画像4枚まで添付可能としました。画像に力を入れているのは、やはり広告主対応と考えられます。
もう一つの人物タグ付けは、Twitterの利用者数は増えたものの閲覧数が減ったという報道と関係しているでしょう。
(画像はこちらから)
タグ付けをしてユーザーを巻き込んで、利用を増やしたいというわけです。コミュニケーションツールとしての復興を目指していると考えられます。
参照:ネット経済の行方-ツイッター失速と広告単価下落は何を意味しているのか? | The Capital Tribune Japan
タグ付けは「緩い関係」を壊すか
確かに、「友達が使っているから」は、SNSに再ログインさせる有効な手段です。
しかし、Twitterは他にはないこのシンプルさとリアルタイム性、速報性が受け入れられてきました。
Twitterは一方向フォローが可能であり、緩い関係が特徴でした。
そこにTwitterは自ら、「タグ付け」という人間関係を入れてきたというわけです。これはプラスに働かないどころか、Twitterのこれまでの緩い関係をぶち壊す可能性があるかもしれないと予想します。
今後ユーザーに利用されるかどうかも含めて、注目していきたいと思います。
Twitterが1ツイートに4枚までの写真添付や人物のタグ付けに対応。プライバシー設定も追加 - Engadget Japanese