高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

【女子高生とLINE】LINEではどのような問題が起きる?(2)

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LINEで高校生において起きる主な問題は、数パターンに分けられます。
一般の学生が対面している問題は、「LINE依存」問題と「いじめ」問題です。この2つは非常に多く、教員の皆さんからの注目も高い問題です。

LINEはプッシュ通知があるため、通知が気になって勉強が手に付かない学生は多数います。それ故、学業不振や寝不足などにつながる例は非常に多くなっています。
もらったトークを読むと「既読」表示がされることも彼女たちを苦しめます。
プッシュ通知と既読によりLINEから離れられなくなることをLINE依存状態と言います。

学生は全般的に、「既読がついたのに返事がないのは、嫌われているか無視されているか馬鹿にされているかだ」と思う傾向にあります。

それ故、相手を嫌っていないと伝えるために、既読がついたらすぐに返事を返すことを繰り返しているうち、LINE依存となっていくのです。

これはいじめ問題とも表裏一体となっています。既読を無視する行為「既読スルー」、いつまでも既読がつかない行為は「未読スルー」と言って嫌われる行為であり、これが原因でいじめにつながる場合もあります。

 

LINE依存状態から脱却するのが難しい理由は、一人で使うものではなく相手がいるものなので、自分だけでやめられない点です。

そこで、最近は「LINEは夜9時まで」などと自治体や学校などで利用を制限して効果を上げている例が増えています。

お友達の家庭同士で話し合って決めてもいいですね。

依存しないための指導は、また別の項で解説しますね。

 

最近のネットいじめはLINEを通じて行われることが増えています。
主に、ネットコミュニケーションの大半がLINEで行われているためです。
LINEいじめについては、こちらを御覧ください。

akiakatsuki.hatenablog.com



また、LINEでは「出会い系被害」にも数多くつながっており、こちらも大きな問題となっています。LINEの出会い系被害については、こちらを御覧ください。

akiakatsuki.hatenablog.com