高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

【女子高生とLINE】LINEいじめの実態と対策とは?(3)

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最近のネットいじめはLINEで起きることがほとんどです。
ネットコミュニケーションのほとんどがLINEで行われているからです。

なお、いじめ自体が一番起きるのは中学生。他の世代より圧倒的に多くなっています。
LINEいじめが起きる一番早い年齢は小学校高学年であり、クラスで所持している子が複数いて、悪口を含むやりとりから大問題に発展したという話を聞いたことがあります。
全般的には、中学校以上でLINEいじめが始まるケースが多いようです。

LINEで起きるいじめの主なパターンは、以下のようになります。

◯仲間はずれ(グループ外し、その子だけ外したグループを作成するなど)
◯無視(その子のトークだけを無視するなど)
◯グループ内で一斉に悪口を送る
◯本人が嫌がるような写真・動画などをクラスのグループなどに投稿する

LINEいじめの最大の問題点は、ネットいじめ全般に言えることですが、時間・場所を問わずにいじめが続くこと。
グループで集団でいじめたり、写真や動画等が共有できるので、集団いじめにつながりやすいこと。
検索対象とならず、友達になりグループに招待されないと読めないので、外部からわかりづらいことです。
また、LINEのトークは端末から削除すると証拠が残らないため、いじめっ子がいじめられっ子の端末から削除させた例を知っています。

LINEいじめを外から確実に分かる方法はないので、当人に話してもらうしかありません。
普段から様子を見守り、変化にすぐに対応するのがベストです。

なお、小学生など低年齢の子たちは文章だけでやりとりするのが難しく、問題あることを投稿してしまいがちです。
そこで、子どもたちのインターネット利用について考える研究会の「オンラインコミュニケーションの段階的利用」を利用して、徐々に子供に使わせていくことをお勧めします。

オンラインコミュニケーション能力のモデル | 子どもネット研