高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

スマホ依存・SNS依存にならない方法とは

f:id:aki-akatsuki:20170125155134p:plain

スマートフォンソーシャルメディアは魅力がいっぱいです。
それ故、利用がコントロールできず、依存状態になる子供はたくさんいます。

小学生くらいから、スマホ依存やSNS依存の子供が現れ始めます。
特に増えるのが、中高生の時期です。
ネット依存外来を持つ先生にうかがったところ、その時で患者の年齢の下は10歳、平均17歳くらいでした。

特に多いのが、スマホゲーム依存とSNS依存です。
スマホゲームはゲームができる体力が時間で回復するため気になってしまうし、SNSは周囲からの反応が気になって使い続けてしまいます。

最終的には、自ら利用をコントロールできるようになることが目標です。
しかし、最初は子供だけではコントロールできないことが多いので、使い始める時が大切です。
たとえば、保護者と子供の間でルールを決めるといいでしょう。
「一日◯時間まで」「夜は◯時まで」「食事中や歩きながら、学校などでは使わない」などのルールです。

私は講演で、スマホを持ち始める時に子供自らルールを提案させるのをお勧めしています。
破った場合の約束事なども決めておくといいですね。

色々な取材を経て感じたことですが、依存にはなる子とならない子がいます。それはなぜか。
今やらねばならないことを自覚していたり、やりたいこと、はまっていることなどがある子は依存にはならないのです。
具体的に言えば、行きたい学校がはっきりしていたり、将来の夢があったり、部活動に真剣に取り組んでいる子は依存にはまずなりません。

「明日テストだから、試験勉強をするからLINEはこれで終わりにするね」
などと友達に断ることができるのです。
自分という核があるので、セルフコントロールができ、誘惑には流されないのです。
逆にこれがない子は簡単に流されて依存状態となってしまうことがあり、注意が必要です。

セルフコントロールは難しいものです。

小学生などの小さな子どもの場合は、まずセルフコントロールはできないものと思ったほうがいいでしょう。
使い始める時にルールを決めると共に、キャリアでも利用時間制限ができる設定ができるので利用したり、利用時間制限アプリなどを利用してもいいでしょう。


また、もっと面白いことや楽しいこと、広い世界を子供に見せることで、スマホだけにハマることを防げます。
強制的に外や塾など違う場に連れて行ったり、もっと楽しいものを用意することで、スマホに向かう時間を強制的に減らすという方法もあります。


子供のスマホ利用のコントロールには保護者の手助けは必須です。今回のポイントを抑えて、うまく使いこなす手助けをしてあげてほしいと思います。