高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

Facebookのルールとマナーとは/女性誌編

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よく女性誌や新聞などで、それぞれのSNSの特徴と使い分け方、使う際のポイントを聞かれます。
今回は、そのようなメディアで解説しているポイントについてお伝えしたいと思います。

イメージは女性誌編。ビジネス編はまた別途。
今回はFacebook編ですが、LINE・Twitter・Instagram編についてはこちらを御覧ください。


なお、それぞれのサービスはサービス上の特性などから、
TwitterFacebookInstagram>LINE
の順にプライベートになっていきます。

Facebook

Facebookは実名で顔写真や出身校などのプロフィールを登録するサービスです。
また、「知り合いかも」の精度はかなり高いので、リアルの知り合いからは逃れられない可能性が高くなります。
そのようなサービスの特性を考えると、Facebookはプライベートで使うよりも公寄りで使う方が向いています。
もちろん、あくまでサービスの特性上の話なので、最終的には自分が使いたいように使うのがベストです。

Facebookはいわゆる「SNS疲れ」につながりやすいサービスです。
上司や同僚、家族、恋人、友達などともつながってしまい、何も書けなくなる人はたくさんいます。

「友達申請を無視してもいい?」とよく聞かれますが、もちろんNGです。
その後もつき合う必要がある人、顔を合わせる可能性がある人からの申請を無視すると、後々の人間関係に響いてしまいます。
その人と友達になることが気が進まないのであれば、無理に友達になる必要はありません。

どうしても断れないのであれば、制限リストに追加したり、グループを作成して投稿内容の公開範囲を切り分けたり、相手の投稿を非表示にするなどの方法があります。

しかし私は、断りづらくても気が進まないなら断る方がいいと考えています。
その時に、
Facebookはプライベートで使っているので(あまり使っていないので)ごめんなさい。
代わりに、Twitterでつながっていただけますか?」
のように代替案を出すことをお勧めしています。
これなら、つながりを拒否しているのではないため、人間関係に支障が出づらいはずです。
LINEのつながりを断る場合も、このようにすればスムーズかもしれません。

そもそもそのサービスをどのように使うかというスタンスは人によって違います。
友達申請する側の立場で考えた場合、一方的な友達申請はあまりお勧めできません。
リアルに顔を合わせた時に、「友達申請してもいい?」と聞いて許可を得てから申請しましょう。

また、写真を勝手に公開したり、タグ付けをすることもNGです。
Facebookでは多くの人が色々な人とつながっているため、その場にいたことを言いたくない人、言えない人もいます。
「仕事が遅れているのに飲み会に行くなんて」
とクライアントから叱られたなどの話はよく聞きます。
そこで、写真を撮る際には、
「この写真、Facebookに公開してもいい?」
と聞いておくのがスマートです。タグ付けもその時に許可を得ましょう。

Facebook上で子供の顔写真を公開することにはナーバスになる人が多いものです。
友人の子供の顔写真などは、勝手に公開しないようにしましょう。
許可を得ないで撮影した写真を公開したいときは、スタンプなどで顔がわからないように加工して公開するのがお勧めです。

なお、Facebook上で自分の子供の写真を公開することは、保護者の責任において自由です。
ただし、公開範囲を友達限定にしたり、少なくとも名前や幼稚園・小学校などの名前などの個人情報は安全上公開しないなどの配慮は必要です。
子供が恥ずかしく思う写真を公開し続け、年頃になった子供から訴えられた保護者もいます。
将来子供が恥ずかしく思ったり、不快に思うような写真は公開しないようにしてください。