(IMJモバイルの「Facebookに関する企業とユーザーの意識調査」による)
「小売り」「実店舗」がソーシャルメディア販促と相性が良いが…
IMJモバイルの「Facebookに関する企業とユーザーの意識調査」によると、ソーシャルメディア販促と相性が良いのは、一般的に「小売り」「実店舗」です。小売りや実店舗型は他の業種に比べ、「購買促進」「店舗誘導」に効果があるのです。
一般的にユーザーは企業のアカウント・ページは有益な情報を求めてフォロー・「いいね!」する傾向にあります。小売り、実店舗などは、「クーポン」「割引」「セール」「プレゼント」などがしやすい業態です。それ故、フォローや「いいね!」するモチベーションを作りやすく、販促や来店につなげやすいというわけなのです。
一方、食料や衣料などの生活消費財メーカーは、他の業種に比べ「関心喚起」「顧客ニーズの吸い上げ」の効果があります。また、自動車や家電メーカーなどの耐久消費財メーカーは様々な効果が得られるが、主にユーザーからの反応が見られる場として使われることが多くなっています。
残念ながらあまり向いていないと考えられるのは、不動産や美容、金融などのサービス業であり、他の業種に比べて目に見える効果が現れづらい傾向にあります。
メーカーはギャップを活かした「ブランディング」がお勧め
メーカーのソーシャルメディア活用法については、こちらのタニタの例が非常に参考になります。
ユーザーは、タニタが自社の真面目なイメージを裏切ってゆるツイートなどをしているところにギャップ・おもしろさを感じ、フォロー、「いいね!」する傾向にあります。
実は、NHKや地方自治体のソーシャルメディア活用がうけているのは同じ理由です。あくまで既にブランドが認知されている場合ですが、非常に参考になりますね。
タニタは基本的にゆるツイートや投稿がほとんどであり、商品の紹介は全体のわずか1割。実は、あのソーシャルメディア巧者である無印良品、東急ハンズもほぼ同じ割合を取っています。
まずツイートや投稿に興味を持って見てもらわなければ始まりません!
ソーシャルメディアでつながり、そのような投稿を見てもらうことにより、日々接しているものに好意を抱くようになるという心理、いわゆる「単純接触効果」が働きます。「面白そう」「楽しい」「好き」と感じてもらうことで、ユーザーには商品・ブランドに対して良いイメージが生まれ、いざという時に選ばれるようになるというわけです。
なお、タニタは、TwitterでもFacebookでも、コメント・ツイート・メンションしてくれたユーザーに対して丁寧に答えています。とても大変ですが、このような姿勢も結果的に大いにプラスに働くんですよね。
メーカーの方たちは、ぜひ同社のページやアカウントを見て運用を参考にするといいですよ。
※タニタソーシャルメディアアカウント・ページ
https://www.facebook.com/tanita.official
https://twitter.com/TANITAofficial
販促はアイデア勝負だったりします。