高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

Facebookの「いい話」は悪徳情報業者のデマかもしれない

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Facebookでは、「いい話」がとてもシェアされています。きれいな写真、いい話、名言…そういうものは数多くの「いいね!」やコメント、シェアを集めます。

そもそも「いいね!」自体がエモーショナルなものであり、Facebookは感情ととても親和性が高いものです。実名で利用しているだけに、情報を信用しやすくなっている面がありますが、注意が必要です。

この「いいね!」は悪徳業者のデマという話が話題になっている(記事末尾リンク参照)います!注意を促すために、こちらでもまとめておきたいと思います。

 

Twitterでもデマが飛ぶ

Twitterでも震災系、芸能系などのデマが飛んでいますが、デマで多いパターンが「いい話系」です。

有名なところでは、東北大震災が起こった時にLINEでやりとりされた親子の話があります。娘の助けを求める投稿が14:46で震災の時間と重なります。2分後に送られた母の励ましが既読になることはなかったというものです。

 

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ところが、LINEが誕生したのは震災の3ヶ月後、2011年6月23日です。このやりとり自体が完全なフィクションということが分かります。

 

「いい話」は業者の作ったデマかも?

残念ながら、Facebookにも不正なビジネスを行おうとする業者が多数混じっています。

たとえばブログ記事一番上にアップしたFacebookページは(リンクしませんが)かなり真っ黒。アルバムを見ると、「診断」「名言」ばかり。

なぜかところどころに冒頭の写真のような、他の投稿とは不似合いなお姉さん写真が混じっています。その投稿内容を見ると、

「7年間「毎月」資金の20%の売上を得ている「理論上やれば利益の出る取引」を無料公開中!」

って完全情報商材です。「いいね!」も集まりすぎです。しかもコメントの中身が「涙が…」「泣けます」「優しい旦那さんだけど妻としたらさみしいね」と、まったく内容にあっていない。 

実は投稿は後で編集することができます。「いい話」「診断」「名言」などで「いいね!」やコメントを多数集めた後、後で編集していることが分かります。

投稿はさらに「宣伝」できます。あなたの「いいね!」が宣伝に使われてしまい、友達があなたの「いいね!」を信用して購入してしまったり、あなたの評判を下げることにつながるのです。

 

 

偽アカウントもあふれている

更に言うと、Facebookでは偽アカウントがあふれまくっています。たとえば以下のページ等にまとまっていますが、大抵「美人」海外の芸能人や美人ブロガーなどの写真を無断で使用し、適当な名前でアカウントを作り、男性に狙いを定めて友達申請。やはり情報商材などに誘導する場合が多いです。

 

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http://matome.naver.jp/odai/2134053381707752501

 

残念ながら、見知らぬ美人に友達申請されてOKしてしまう方は多いようです。色々なアカウントを見ると、そこに「共通の友達」が…

Facebookでは、友達は基本的に知り合いのみOKとするのがいいでしょう。見知らぬ人から理由なく(特に美人が)友達申請してきた場合、騙されるのではと疑ってみるのが吉です。

更に言うと、Facebookは怪しいアプリも多数あります。これも今度記事にしたいと思います。 

うっかり「いいね!」やコメントは削除を

記事を読んで、うっかり業者に「いいね!」やコメント、友達許可してしまったことに気付いたら、今すぐ削除しておきましょう。傷がこれ以上広がる前に削除しておいた方がいいですよ。 

 

http://8en.jp/facebook/impression_lie/

http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=6429

http://www.assioma.jp/?p=5942

 

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http://www.facebook.com/akiakatzki

 

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