ハフィントンポスト日本版(http://www.huffingtonpost.jp/)がスタートして話題となっているが、その理由はご存じでしょうか?
そもそもハフィントンポストとは、2005年に米国でスタートしたオンラインメディアであり、世界最大級のニュースサイト。ソーシャルニュースと呼ばれ、発信者と読者が双方向でのやりとりを行う。ブロガーには、オバマ大統領、ビル・クリントン元大統領、ジョージ・クルーニーなどの著名人が多数いる。
インタラクティブ性が最大の特徴であり、米国では月4600万人のユーザーが月間800万件以上のコメントを投稿している。人口知能解析エンジンにより不適切なコメントはふるいにかけられ、人気のコメントは強調されるようになっている。公開後に寄せられた新たな情報を元に一度上げた記事を一日のうちに数回アップデートすることもあるという。
日本版はブロガーによるブログ記事、ニュース記事、ソーシャルコメントの3つの要素で構成され、当初は政治、経済、国際、社会の4つのテーマでスタート。
日本版のブロガーは、ジャーナリストの佐々木俊尚さん、メディアアクティビストの津田大介さん、ライブドア元社長の堀江貴文さんら約70人。今後は今までネットで情報発信してこなかった人も登場する予定となっている。
さて、鳴り物入りで始まったこのサイトはうまくいくのでしょうか?
論点はこちら
◎ソーシャルニュース自体はまったく新しくなく、他にもたくさんある。
2009年に炎上を続けて閉鎖に至った鳥越俊太郎氏が編集長を務めた韓国発の「オーマイニュース(OhmyNews)」のことを思い出されてしまい、前途を素直に期待とはいかないのが正直なところだろう。
◎米国と違って日本でも同様な活発な議論は行われるかどうかは疑問が残る。コメント欄が荒れなかったサービスはほとんどないと状態のため、たぶん近々炎上が起きると予想される。
課題もいっぱい
そのような大きなところを除いても、課題は多い。たとえば、
◎「ハフィントンポスト」でGoogle検索すると、リリースやニュースばかり出てきて、「http://www.huffingtonpost.jp/」が出てこない。つまり日本語のSEO対策がされていない。アルファベットでわざわざ調べないですよね…
◎それならと、他のキーワードとして提示された「huffington post」をクリックすると、米国の「http://www.huffingtonpost.com/」が出てきてしまう
ついでに言うと「ハフィントンポスト」はまだATOKなどで変換できないで「はフィントンポスト」などとなってしまう。
実際の内容はというと…
内容を見ていくと、
初日は「育休3年って誰のため?」
2日目は「審査通らないのは被災地だから?」
がトップになっています。
初日、2日目の割にこれはそれほど引きの強い内容だったのかどうか?何に強い等のカラーがまだ見えてこないですが、今後に期待しましょう。
また、前者はTwitterのまとめでまるで「togetter」みたいになっています。後者は執筆者ご本人の体験を元に書かれており、その他にも執筆者が個人のものはなかなか興味深い内容になっています。
ただし、「The Huffington Post」名義のものが「togetter」のようになっています。まだあまり内容が充実していない印象。注目されている時期なのにもったいないですね。
執筆陣を見るととても面白そうなので、今後記事が増えることを期待しましょう!
追記(2013/05/10 8:52)
安倍晋三首相がブロガーとして参加することが決まったそうです。オバマ大統領も参加していることだし、Facebookやネット利用が得意な安倍首相にはぜひ頑張っていただきたいです!
http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/09/shinzo_abe_n_3242727.html
http://wired.jp/2013/03/29/huffpost-jimmy-mayman/
http://wired.jp/2013/05/07/huffingtonpost-matsuura/
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1501F_V10C13A3000000/
http://www.huffingtonpost.jp/shigeki-matsuura/post_4719_b_3206755.html
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130507_598400.html
運用する際にはアイコンにも気をつけましょう。