高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

ソーシャルメディア?その前にオウンドメディアを充実させよう

「アメリカの予算の投下先の焦点は、もはやFacebookではなく”オウンドメディア”」(http://markezine.jp/article/detail/17726)という大変興味深い記事がありました。

ソーシャルメディアアカウントでコメントさせることで会員登録を新たにせずに済み、ソーシャルメディア上のデータをオウンドメディアの施策やマーケティング、ビジネスなどに活かすという話が出ていました。大変ユニークで今後も広がりがありそうな話です。

 

ところでその前提となる部分、トリプルメディアについて簡単にご紹介しておきましょう。トリプルメディアとは、

 

ペイドメディア(paid media)(広告)

アーンドメディア(earned media)(ソーシャルメディア)

オウンドメディア(owned media)(自社メディア)

  

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の3つからなります。企業がメディア戦略を考えた場合の、3つのマーケティングチャネルを指します。無料・流行だからと言ってアーンドメディアだけを取り上げるのではなく、本当は3つをバランス良く取り上げるのがよいのです。

特に本当に重要なのは「オウンドメディア」です。オウンドメディアの役割は、信頼度を高め、理解を促すところにあります。つまり、自社の信頼性、商品・サービスの詳細な情報などが分かる必要があるのです。時々住所しか載っていない公式サイトなどがありますが、あれでは不十分なのです。さらに、ここで購入・発注するためにはどうしたらいいのかまで分かるのがベストです。ここから購入・発注できたり、購入できる店舗等が分かるのがいいですね。

 

ビジネス的に極端なことを言えば、オウンドメディアだけでも十分です。ただしそれでは露出が足りなかったり、つながりが弱いので、ペイドメディアやアーンドメディアが必要になってくるのです。

つまり、オウンドメディアが充実してこそ、その露出を増やすためのペイドメディア、好感度を高めたり既存客とつながるためのアーンドメディアが効果を発揮します。

 

まだオウンドメディアがない、或いは情報が不足しているというところは、ぜひこの機会に充実させてみてください。その後、アーンドメディアやペイドメディアもぜひ考えてみてくださいね。

 

 やっぱりトリプルメディアは全部押さえたいですね!