9月を目処に全キャリアでLINE ID検索機能が18歳未満は利用できなくなります。これまでもauで制限されていましたが、他のキャリア、iPhoneなどでもできなくなりそうです。
「日本においては、LINEを安心・安全に利用していただけるよう、これまでKDDI社の年齢確認サービスを活用して、18才未満のユーザーについてはID検索をできなくするなど青少年保護の対策を推進してまいりましたが、9月を目途に全てのキャリアに協力していただき年齢確認サービスを活用することを検討しています。また、今後iPhone端末にも青少年のID検索制限の導入を拡大することを検討しております。」(LINEプレスリリースより)
LINEは通常電話番号やメールアドレスを登録している相手とのみつながる仕組みであり、そこがユニークとされています。一方、LINE IDはユーザーごとに異なり、これが分かれば相手に友だち申請することができてしまいます。
そのLINE IDを掲示板で公開することにより、全国7都道府県で未成年の性被害が少なくとも14件発生したことを受け、出会い系に使われていた掲示板は京都府警の要請により閉鎖させられていました。さらに、京都府や京都府警により「性犯罪対策を」と要請もあり、今回の発表につながたっと思われます。
とは言いつつ、今でも検索すれば「中高生だけど…」と未成年と思われるユーザーがIDなどを書いている掲示板が見つかります!
18歳未満のLINE ID検索利用制限の影響は?
LINE IDが使えなくなると、未成年に影響はあるのでしょうか。
IDは、直接電話番号などを知らない相手ともつながる手段です。電話番号等を知らない相手とでも、直接携帯電話同士を近づける必要がある「ふるふる」という方法があります。直接会っている相手との交換なので、こちらにはほとんど問題はないでしょう。
「QRコード」を読み取る方法は、QRコードを画像化してアップすればID的な使い方も可能であり、こちらは制限されません。IDに比べて面倒なので利用は少なめのようですが、出会い系掲示板にQRコードをアップしている人はいました。今後は掲示板でこちらが増えてくるのでしょうか。
ID自体が禁止されるわけではなく、この変更自体は未成年にそれほど大きな影響を与えるとは思えません。
ただし、これまでの一連の流れを見ていると、LINEが青少年保護対策を行わざるを得ないことは間違いありません。16歳広島少女がLINEでの喧嘩を元に殺人事件を犯しましたが、そのような報道が増えるに連れて、今後さらなる対策を行う必要が出てくるでしょう。
京都府警からの要請は、「ポルノ画像などの違法、有害な情報の流通・拡散を防止する対策」でした。当然、次に出てくるのはそちらの対策となるはずです。
LINE自体はとても便利であり、これ自体が危険なツールというわけではありません。さらに青少年が安心・安全に使える仕組み作りを期待したいですね。
http://akiakatsuki.hatenablog.com/entry/2013/07/23/145004