Twitterは8月3日、Twitterルールに攻撃的ツイートの禁止を追加しました。それに伴い、Twitterへの「報告ボタン」が設置されています。
最新版のiOS公式アプリとモバイルWebアプリにも「報告ボタン」がつけられており、近日AndroidアプリとTwitter.comにも追加される予定です。
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発端は英国での女性ジャーナリスト・議員脅迫
発端は7月下旬から英国で起きていたトラブルです。中銀イングランド銀行が7月下旬、10ポンド札の裏側に今描かれている「進化論」のチャールズ・ダーウィンに代えて、2017年からは小説「高慢と偏見」などで知られる女流作家ジェーン・オースティンにすると発表しました。
「紙幣に女王以外の女性を採用するべきだ」と同銀に働きかけてきた女性ジャーナリスト、キャロライン・クリアドペレスさんはTwitter上で「殺す」「暴行してやる」と多数の攻撃を受けました。労働党の女性下院議員ステラ・クリージさんがクリアドペレスさんを擁護した後には、議員に対しても同様の書き込みが相次いだのです。
議員は脅迫にあたるツイートを警察に告発、書き込みをした男性容疑者2人は警察に逮捕されました。さらに、書き込みを放置したとTwitter社の責任を追及したのです。
「特定の人物に向けた罵倒や嫌がらせ」とは?
では、どんなツイートが「特定の人物に向けた罵倒や嫌がらせ」と受け取られる可能性があるのでしょうか。英国版のポリシーでは、
複数のアカウントから一人のユーザーに対してメッセージを送りつけること
攻撃的なメッセージを他人に送ることだけが目的のアカウントであること
報告された行為が、一方的であるか脅迫を含んでいること
との基準が示されています。
つまり、匿名アカウント、複数アカウントなどを使って攻撃する行為、危害を加える意の攻撃的ツイートなどが対象となるようです。一般のユーザーがTwitter上で議論するようなことは該当しないというわけです。
ただし、線引きが難しい可能性は指摘されています。
ポルノやスパムアカウントなどは大抵のサービスで禁止されていますが、何を禁止するかはサービスによって多少異なります。これまで何もなかったところにこのルールが入ったことは、今後大きな意味を持つでしょう。逮捕者が出たり、ここからさらに禁止エリアが広がる可能性もあります。
今後Twitter社は、表現の自由の確保と、快適なサービス提供の両方を実現しなければなりません。今後のTwitter社を期待を込めて見守っていきたいと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/20130801-OYT1T00044.htm?from=ylist
http://ascii.jp/elem/000/000/814/814689/
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1308/05/news041.html
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324513804578651011280204502.html