以前、こんな記事が話題となりました。
TwitterやFacebookで共有されたリンクが検索順位に直接影響する――グーグルとBingが明言 | Web担当者Forum
TwitterやFacebookでシェアされると検索順位に影響するというのです。これは一大事!と慌ててソーシャルメディアを始めた人も多いでしょう。
しかし、記事冒頭の動画でGoogleのマット・カッツが名言している通り、現状はまったく違うようです。
マット・カッツが明言「TwitterもFacebookも、検索順位の要因として特別扱いしてない」 など10+4記事(海外&国内SEO情報) | Web担当者Forum
元々はTwitterやFacebook等のフォロワーや「いいね!」数などのソーシャルシグナルをGoogleの検索順位に影響させるつもりだったが、うまくいかなかったため反映させていないというのです。
反映させていない理由は主に二つ。
その1 クローリングがブロックされてしまった
その2 ソーシャルメディアでのつながりなどの個人情報を即座に反映させることができない
つまり、情報を正確に取ることができない以上、利用するのは適切ではないと判断したというわけです。
では、ソーシャルメディアはSEOに影響がない?
上記のことをそのまま受け取れば、現状はあまり関係がないということになります。botによるリツイートやダミーアカウントによる「いいね!」などを頑張っている人がいたとしたら、意味がないということになるわけです。
では、「ソーシャルメディアはSEOに関係ないから必要ない」のでしょうか?
ソーシャルメディアで多くの「いいね!」やリツイートをされれば、それだけ多くのユーザーに閲覧されます。ブログ等で取り上げられることも増えます。当然、間接的に検索順位に大いに関係するでしょう。
また、ソーシャルメディアの目的の一つは、ユーザーとの関係性を維持することです。共感させたり、好感度を高めることは、ソーシャルメディアでこそ力を発揮します。ビジネス本来の目的を考えれば、やはりソーシャルメディアを導入した方がいいということになります。
また、Google側に元々ソーシャルシグナルを利用したいという気持ちがあったのは確かなので、このあたりの問題がクリアされたら再び利用される可能性は高いでしょう。
ソーシャルメディアでは、継続的な利用で関係性を築いておくことで影響力が高まります。Googleの言葉一つで左右されて導入したりやめたりするのではなく、継続的に使っていくことをおすすめします。