新刊『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎エデュケーション新書)がとうとう発売開始になりました!
目次は以下の通りです。連載などでは書いていないこと、深掘りした内容が盛りだくさんとなっています。
第1章 今、若者のあいだで何が起きているのか?
いくつ知ってる?ティーンのSNS用語/ゲームとLINEにハマる小学生/LINEいじめの小学生/出会い系被害と発信型の高校生/バカッターの大学生/ネット依存の親世代/SNSが原因で事件が起きている/なぜSNSからトラブルが生まれるのか/ティーンと企業の歪(いびつ)で希薄な関係
第2章 止まらない承認欲求の連鎖
ティーンは承認欲求でできている/「ここにいたい私」のブランド化/「ネタ消費」のために行動/ウケには欠かせない撮影タイム/コミュニケーションと対人関係の変質/ミーハー心と夢見る乙女心/自己顕示欲の暴走と過激化/承認のためなら「パクツイ」も厭わない/同調圧力でSNS疲れ/個性の氾濫と平準化
第3章 進化するネットいじめ
問題が深刻化するネットいじめ/根本的に難しいネットコミュニケーション/ネットいじめとリアルいじめの違い/LINEいじめが起きる理由/外部から分かりづらいLINEいじめ/ネットいじめの8分類/対策を始めている学校/被害に遭ったらどうするか?
第4章 あらゆる人に迫るネット依存
ティーンのネット依存は増え続けているか?/あなたは大丈夫?依存度チェック/ネット依存の実態と判定方法/「きずな依存」に苦しむ子どもたち/なぜネット依存が問題なのか/治療方法と克服/ネット依存になりやすいのは誰か?/盗まれる子どもの「生活時間」/ネットゲームの長時間プレイで死亡する人々
第5章 大人世界に蔓延するSNSの闇と罠
ビジネスに入り込むSNS/企業とソーシャルメディアポリシー/ペルソナは使い分けるべきか?/メディアで組まれる「SNSのルール&マナー特集」/倒産、閉店も……。「バイトテロ」が起きている/「SNS・ネット検索で候補者を絞ります」/投稿でクビ、不採用になる時代/ネットを武器に他人を傷つける人たち/ネット住民の正義感は本物か/炎上事件の特徴
第6章 「ソーシャル疲れ」が呼び込むうつと孤独
人々をとらえる「ソーシャル疲れ」/SNSで孤独は強まるのか?/「フェイスブックうつ」はあるのか/企業でも起きている疲れ/世界中に広がるソーシャルメディアの副作用/「他人の目」により生まれる孤独への恐れ/「求められるキャラ」を演じる子どもたち/新型うつとの関係性/ソーシャル疲れにならないために
第7章 SNSがもたらす違和感
何者にでもなれるという過信/ネット親和志向/人目にさらされ続けるプレッシャー/偏り、極端化する意見/拡散するデマと騙される子どもたち/ネットに記録され続けるプライバシー/感覚的に短文化するコミュニケーション/「ブロック」のカジュアル化
第8章 ソーシャルメディア中毒への処方箋
制限されるSNS・スマホ/SNSとは縁が切れるか/うまく付き合うためのアプローチ5ヵ条/ツールとして使うために/ソーシャルメディアと共にある未来
ネットやSNSの問題に関心があったり、10代のネット・SNS文化に興味がある大人世代、子どもを持つ保護者世代には特に刺さる内容だと思います。
他の類書と違い、「SNSを禁止しろ」「スマホを取り上げろ」とは言っていません。
子ども達は禁止しても取り上げても使います。そこで、彼らは使うということを前提に、問題の原因や背景、対処法などについて網羅しました。
読むと必ず得られることがあるはずです。ぜひ手にとって一読いただければ幸いです。