高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

なぜ10代はInstagramとTwitterで検索するのか?

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最近の10代は、SNSで検索をします。
GoogleYahoo!も使いますが、得たい情報によって検索ツールを使い分けているのです。
割合は、検索サービス:SNSは半々くらいです。

なぜGoogleYahoo!だけではないのでしょうか。
GoogleYahoo!で出てくるのは、企業などの公式サイトが中心です。
つまり、古くて企業側から出された情報中心なのです。
公式な情報を得たいときには、GoogleYahoo!の方が便利です。

一方、TwitterInstagramで検索する情報は、ユーザー発信の新しい情報です。
リアルタイム性の高い、ユーザーにおける流行や口コミが一発で調べることができるのです。
情報を文章中心に得たい場合はTwitter、画像で得たい場合がInstagramで検索します。

Twitter検索はやったことがある大人世代も多いかもしれません。
テレビ番組などを見ていて他の人の反応が知りたかったら、Twitterが便利。
フォロワーを超えた検索ができるので、広い範囲から情報を集めることができます。
地震の際に震源地を知ったり、非常時の情報を得る際などにも使えます。
ユーザーの生の声が集まるので、非常にリアルです。

一方のInstagramは、ビジュアル的にユーザー発信の新しい情報を得ることができます。
たとえば、美味しいラーメンが食べたいと思った場合、キーワード検索で美味しくて好みのラーメンを探し出すのはなかなか難しいかもしれません。
大人世代なら食べログやRettyなどのサービスを使うところですが、若者は違います。
Instagramなら「#豚骨ラーメン」など、ハッシュタグで簡単に検索できます。
しかも検索結果はビジュアルで見られるので、好みの美味しそうなラーメンを選び出すことができます。
ユーザーのコメントなどから口コミもわかり、位置情報から店の場所もわかります。

ファッションや旅行先なども、Instagram検索が便利。
旅行先のハッシュタグで調べることで、どの観光スポットが人気か、どこに行ってみたいかが見つけやすいのです。
ファッションも、自分の着た姿を自撮りで公開しているユーザーが多いので、着用イメージや着こなしの参考にもなります。

若者の検索事情はなかなか合理的。
Twitter検索、Instagram検索はなかなか便利なので、大人世代も使ってみるといいかもしれません。