高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

なぜMixChannel、インスタから有名人が生まれるのか?

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「MixChannelは一時ほど若い子に見られていない」と言われます。

(なお、執筆現在550万人が使っており、月間訪問者数400万人、月間動画再生数は5.5億回に上るそうです→公式サイト

MixChannelが特別なのは、とにかく女子中高生がたくさん使っていることです。

初期ユーザーがそのまま年齢が上がったようなところがありますが、やはり女子中高生がほとんどなのには変わりありません。

 

 

ミクチャから著名人が生まれる理由

 

面白いのは、「一時ほど見られていない」と言いながら、”ミクチャ有名人”は次々と生まれていることです。

たとえば、「MixChannel有名人」についてのサイトまであります。

大人が見てもほとんどわからないかもしれませんが、彼や彼女たちには熱狂的なファンが多数ついており、Twitterなどでも大人気なのです。

実際に、MixChannel発で歌手デビューした「まこみな」を始め、りかりこ、渡辺リサなど、雑誌やテレビなどに活躍の場を広げているユーザーは多数います。

 

SNSは、元々本人と直接交流ができる場です。

手が届くロールモデル、自分たち発の仲間と感じやすい構造になっています。

 

さらに「動画」は、10代において人気が獲得しやすい場です。

YouTubeVineニコニコ生放送、LINE LIVEなど、動画は本人がそのまま登場します。

受け身でもわかりやすく、テレビタレントを好きになるのと同じように、その人の魅力が理解しやすいのです。

それが今はMixChannelであり、次が生まれていない状態なのではないかと考えています。

 

 

インスタ有名人が生まれる理由

 

同様な状態となっているのが、Instagramです。

Instagramが特別なのは、10、20代女子が多く利用していることです。

やはりインスタ有名人は多数おり、MEGBABYやMappyなど、多くの著名インスタグラマーがテレビや雑誌などに登場しています。

今、若い子向け雑誌を見ると、必ずInstagramコーナー、或いはインスタグラマーコーナーがあります。

自撮り写真を可愛く撮るための特集や付録なども数多く見かけます。

 

Instagramでは、自己演出がうまいかどうか、自分をどのように見せているかが問われます。

10代の子たちは始終SNSに囲まれて他人の目を意識しながら暮らしており、自分を演出しなければならないので、彼女たちがロールモデルとなります。

若い子たちは参考にしたいユーザーを追いかけるため、結果的に自己演出がうまいユーザーが有名となるのでしょう。

 

なお、雑誌やテレビ側は、最早MixChannelやInstagramを敵視してはいません。

 

そちらから如何に雑誌やテレビなどにユーザーを呼び込むかが大切であり、そのために利用する段階となっています。

雑誌やテレビなどを見ると、メディア側の試行錯誤が見えて興味深いです。