高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

危険なアプリはTwitter・Facebookと連携解除を

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TwitterFacebookなどのSNSを使っていると、問題のあるアプリなどが混じっていることがあります。
勝手に友人に迷惑なメッセージやアプリへの招待を送られてしまうことがあるなど、周囲に迷惑をかける可能性があるので、注意が必要です。

 
まず、友人が外国語でメッセージを送ってきた場合は、URLをクリックしてはいけません。

このようなURLをクリックすることで、ウイルスに感染して自分も友達全員にスパムメッセージを送る可能性があるからです。

また、「○○占い」「☓☓診断」などの楽しそうなアプリにも、そのようなものが混じっていることがあります。
アプリを利用する前には「○○(アプリ名)は次の情報を受け取ります。公開プロフィール、友達リスト、メールアドレス、誕生日」などと情報へのアクセス許可が表示されます。
過度な情報へのアクセスを求めるものは利用を避けた方がいいかもしれません。

 

運営会社が明記されていなかったり、会社名なのに連絡先が書いていないなどの場合は、危険な可能性が高いでしょう。

 

 

不要なアプリは連携を解除しよう

 

楽しそうなアプリだとか、友達に勧められたという理由でアプリを利用し始めてしまい、後で問題が発覚したケースも多いでしょう。
そのような時はすぐに連携を解除してください。

不要なアプリの連携は以下のように解除しましょう。


Twitterの場合は、パソコンから設定する必要があります。
パソコンでTwitterを開き、画面右上のプロフィール写真をクリック。
「設定」→左カラムの「アプリ連携」を選択。
連係を解除したいアプリの右側にある「許可を取り消す」をクリックでできます。

 

Facebookスマホアプリから設定できます。
「その他」→「設定」→「アカウント設定」をタップ。

「アプリ」→「Facebookでログイン」→連携を取り消したいアプリをタップし、「アプリを削除」→「削除する」でできます。
 

今後は、アプリから情報へのアクセス許可を求められたら、必ずアプリの評判などを確かめてから利用するようにするのがお勧めです。

 

 

 

SNSでのなりすましに注意!被害を防ぐコツと対策

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SNSなどでなりすまし被害が置きています。

佐々木希さんには本人認証済みマーク(名前の脇のチェックマーク)がついたTwitterの公式アカウントがありますが、一度もツイートされていません。

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なぜツイートしないのに公式アカウントを作ったのでしょうか。

実は、なりすましアカウントが多いことに悩み、対策として公式アカウントを作ったのだと言います。実際調べると、多数の偽アカウントが見つかります。

著名人として発言したりフォローされるのが楽しいなどの愉快犯の場合が多いようです。

 

このように著名人はしょっちゅうなりすまし被害に遭っています。

しかし、なりすまし被害は一般人でも遭うことがあります。

 

 

一般人が遭うなりすまし被害とは

 

たとえば、LINEでなりすましアカウントを作られたり、LINE ID交換掲示板でなりすましされることがあります。

若い子は顔写真その他のプロフィールを公開しているため、悪用は簡単です。

「売春希望」などの不名誉なデマと連絡先を書き込まれ、不特定多数の男性から連絡が殺到した女子高生もいます。

大抵は本人の身近な人が、嫌がらせで行っていることが多いのです。

 

時折エゴサーチ(自分の名前で検索)したり、おかしなことがあったら調べると発見が早く被害が少なくて済むでしょう。

なりすましを見つけたら、以下の問題報告フォームから通報しましょう。

Problem Report Form│LINE

 

 

匿名・複数アカウントが可能なTwitterではもっと簡単です。

大抵の場合、こちらも当人にとって不都合だったり不名誉なことをツイートされます。

その人の評判を落とすためになりすまししているケースが多いと考えられます。

なりすましをされると、友だちがそのアカウントをフォローしてしまい、他の友だちも追随してフォローしてしまい、被害が拡大することがあります。

 

Twitterでなりすましアカウントを見つけたら以下から通報しましょう。

運営会社がアカウント凍結処分にしてくれるかもしれません。

 

support.twitter.com

 

 

Facebookの場合は、なりすましによってアカウントが乗っ取られる危険性もあります。

乗っ取りされると、友人の個人情報などが流出したり、LINEの乗っ取りにつながることもあり、周囲にも大きな迷惑がかかります。

この場合も、友だちがうっかりなりすましアカウントを友だち追加してしまい、被害が広がることがあります。

 

Facebookでは乗っ取り防止のため、次のように設定しておくといいでしょう。

パソコンで右上のマーク→「設定」→「セキュリティとログイン」→セキュリティの強化欄で各設定を行ってください。

特に、「二段階認証を使用」或いは「アカウントにアクセスできなくなったときに助けてもらう友達を3〜5人選択」から、信用できる友達を3人以上登録しておくと安心です。

3人以上の知らない相手を友達にすると、この機能によって乗っ取られることがあるので注意してください。

 

Facebookのなりすましは被害が拡大する前に以下から通報しましょう。

なりすましアカウントを報告 | Facebook

 

 

 

メールのなりすましは受信拒否しよう

 

子どもの場合はまずないものの、メールによるなりすまし被害という可能性もあります。

かつては、匿名・なりすましで嫌がらせメールを送るタイプのいじめも起きていました。

このようなものは、携帯メールの設定によって受信拒否できます。

各キャリアの設定に合わせた設定をしてください。

指定受信/拒否設定 | お知らせ | NTTドコモ

 

 

読売新聞朝刊でアドバイスしています

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読売新聞4月4日朝刊ウーマン面で、初対面の人と仲良くなるSNSの使い方についてアドバイスしています。「第一印象を良くするには、服やグッズで自己表現」という記事です。

今年はとにかく新聞から声がかかることが多いです。主だった新聞社はすべて出ましたね。

 

 

周囲にも注意を!SNS経由での個人情報漏洩を防ぐコツ

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ばら撒かれる個人情報

 

個人情報はどのようにして流出することが多いと思いますか?

ウイルス感染やフィッシング詐欺などもありますが、最近はSNS経由で自分でばらまいているケースが圧倒的に多くなっています。

 

たとえば、Twitterは匿名で使っていても、Facebookを実名でやっている場合は、あたりをつけてFacebookと照会することで、Twitterの持ち主がわかることがあります。

複数のサービスを使っていれば、年代や属性、居住地、趣味、交友関係などを使って個人を特定することは難しくありません。

そのあたりは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

akiakatsuki.hatenablog.com

 

自分が原因の場合は、個人情報漏洩を防ぐことはそれほど難しくはありません。

SNSなどに出す情報の範囲を予め決めておき、それ以上の情報は掲載しないようにするか、公開範囲を友達限定などに制限するのです。

 

たとえば、

「住所の公開は都道府県レベル/区や市レベルで止め、最寄り駅は公開しない」

「自宅特定につながる自宅周囲1キロ四方の写真は掲載しない」

「勤務先/通学校の名前・写真・制服などは載せない」

「勤務先/通学先の最寄り駅は公開しない」

「子供の名前、通っている園/学校の名前は載せない」

「子どもの顔写真は載せない」

などと決めておくと安心です。

 

また、ウイルス感染やご送信などにも気をつけて、怪しい添付ファイルは開かない、怪しいURLはクリックしない、投稿する前に宛先を見直す、利用するアプリには気をつけるなどの配慮も必要です。

 

 

周囲にも注意をしておこう

 

SNSの場合、周囲によって悪気なく個人情報が公開されてしまうケースもあります。

たとえば友達の投稿内で明かされてしまったり、自分の投稿のコメント欄から漏れることも。

 

基本的に、SNSなどで公開してもよいと考える範囲は個人によって大きく異なるので、他人の情報に関してはなるべく公開せず、ディフェンシブにするのがお勧めです。

たとえば、他人の顔写真にはスタンプをつけたり、名前は伏せたりしておくと問題が置きづらくなります。

また、当人に会った時や写真を撮った時に、「これはSNSで公開してもいい?」と許可を取っておくといいでしょう。

 

勝手に公開されないためには、あらかじめ周囲に、

「写真・名前はSNSで公開しないでね」

「この話はSNSで書かないでね」

などと断っておくといいでしょう。

普段から自分が投稿する場合も、たとえば子どもの写真はかならず後ろ姿にしたり、名前をあえて「A太郎」などと明らかなニックネームにしたりすると、公開したくないという意図が周囲に伝わりやすくなります。

 

それでももし意図せず書かれてしまったら、

「申し訳ないけれど削除してほしい」

とお願いしましょう。

 

 

中高年のSNS事情〜直面する危険と避けるポイントは

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SNSは10代の間で人気ですが、最近は中高年にも利用が広がっており、ユーザー数は増え続けています。

おとな世代も、SNSを通じてつながっているのです。

おとな世代のSNS事情と問題を解説していきます。

 

 

中高年のSNS事情とは

 

中高年と言えば、Facebookの利用が目立ちます。Twitterの使い方はあまりよくわからないそうです。

最近はFacebookでの人間関係に疲れて、付き合いが緩いInstagramに移る女性もいるようです。

 

最近の中高年は精神的に若いため、かなりSNSを使いこなしています。

退職後などに、趣味が合う仲間を見つけるためにSNSを始めたり、オフ会に積極的に参加しているユーザーも少なくないという話を聞いています。

中高年ユーザーは人生経験が豊富で常識があるので、若者ほどはトラブルを起こしづらいようです。

 

スマホからの利用も増えているものの、スマホから写真を撮ってリアルタイムに投稿することはまずありません。一眼レフカメラで撮り、帰宅してからアップするのが若者との大きな違いです。

リアルタイム性にはこだわらず、眼の前にいる人を大切にしているのです。

 

 

基本的な詐欺に引っかかる層も

 

おとな世代は手紙文化世代のため、SNS文化にはあまり慣れていません。

「友だちの投稿をすべて見るので疲れた」

「コメントにはすべて返事を返して疲れた」

「コメント返しができず失礼なので退会したい」

などという人は少なくありません。

実際、友だちすべての投稿に「いいね」をしたり、長文なコメントを丁寧に書いている中高年ユーザーも見かけます。

「見られる時に見て、できる範囲で反応すればいい」というSNS文化との乖離が大きく、SNS疲れにつながってしまうようです。

 

また、おとな世代はセキュリティに関する情報に疎いので、フィッシング詐欺やアカウント乗っ取りなどの基本的なトラブルに引っかかる人が増えています。

自分の親世代など、インターネットやパソコン、スマートフォンに疎い人がSNSを利用し始めたときは、ぜひセキュリティ上知っておいてほしいことや危険性などについて教えてあげてください。

心配な場合は、セキュリティソフトやセキュリティ対策サービスなどについて教えたり、設定してあげるといいかもしれません。

 

 

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citrus-net.jp

 

All About系のメディア「citrus」に逆SEOテーマで寄稿しています。

なんと取り上げているのはカップ焼きそばのペヤング。炎上事件を打ち消すためにチョコ味などのおもしろ新商品が効果的、という話です。