ばら撒かれる個人情報
個人情報はどのようにして流出することが多いと思いますか?
ウイルス感染やフィッシング詐欺などもありますが、最近はSNS経由で自分でばらまいているケースが圧倒的に多くなっています。
たとえば、Twitterは匿名で使っていても、Facebookを実名でやっている場合は、あたりをつけてFacebookと照会することで、Twitterの持ち主がわかることがあります。
複数のサービスを使っていれば、年代や属性、居住地、趣味、交友関係などを使って個人を特定することは難しくありません。
そのあたりは、以下の記事で詳しく解説しています。
自分が原因の場合は、個人情報漏洩を防ぐことはそれほど難しくはありません。
SNSなどに出す情報の範囲を予め決めておき、それ以上の情報は掲載しないようにするか、公開範囲を友達限定などに制限するのです。
たとえば、
「住所の公開は都道府県レベル/区や市レベルで止め、最寄り駅は公開しない」
「自宅特定につながる自宅周囲1キロ四方の写真は掲載しない」
「勤務先/通学校の名前・写真・制服などは載せない」
「勤務先/通学先の最寄り駅は公開しない」
「子供の名前、通っている園/学校の名前は載せない」
「子どもの顔写真は載せない」
などと決めておくと安心です。
また、ウイルス感染やご送信などにも気をつけて、怪しい添付ファイルは開かない、怪しいURLはクリックしない、投稿する前に宛先を見直す、利用するアプリには気をつけるなどの配慮も必要です。
周囲にも注意をしておこう
SNSの場合、周囲によって悪気なく個人情報が公開されてしまうケースもあります。
たとえば友達の投稿内で明かされてしまったり、自分の投稿のコメント欄から漏れることも。
基本的に、SNSなどで公開してもよいと考える範囲は個人によって大きく異なるので、他人の情報に関してはなるべく公開せず、ディフェンシブにするのがお勧めです。
たとえば、他人の顔写真にはスタンプをつけたり、名前は伏せたりしておくと問題が置きづらくなります。
また、当人に会った時や写真を撮った時に、「これはSNSで公開してもいい?」と許可を取っておくといいでしょう。
勝手に公開されないためには、あらかじめ周囲に、
「写真・名前はSNSで公開しないでね」
「この話はSNSで書かないでね」
などと断っておくといいでしょう。
普段から自分が投稿する場合も、たとえば子どもの写真はかならず後ろ姿にしたり、名前をあえて「A太郎」などと明らかなニックネームにしたりすると、公開したくないという意図が周囲に伝わりやすくなります。
それでももし意図せず書かれてしまったら、
「申し訳ないけれど削除してほしい」
とお願いしましょう。