高橋暁子のソーシャルメディア教室

ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授高橋暁子のブログ。ソーシャルメディア界隈のこと、IT関連ニュースのこと等をメインに取り上げます。

Twitter社上場!注目ポイントと今後起きること

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とうとうTwitter社が上場します!今日はこの話題で持ちきりです。

 Facebookの上場規模は1000億ドルでしたが、Twitterは150〜200億ドル程度となる見込みです。

 

Facebookを思い返すと、上場してから株価が低迷していたのは記憶も新しい話です。

 

売り出し規模は38ドルで、その後42.05ドルで取引を開始したものの、何と52週!連続最安値更新など株価は低迷。一年前の2012年9月4日には17.55ドルまで下がっていました。

下がった理由は、元々その額が成長見込みに対してついた評価だったのに対し、その価値を危ぶむ見方が強まったためです。発表した上場後初の四半期決算は、最終損益が1億5700万ドル(約123億円)の赤字だったことなども影響しました。

 

最安値からちょうど一年後の今年2013年8月26日、Facebookはやっと時価総額を上場時の1000億ドルに戻したのですモバイル広告の好調さなどが評価されたためです。

 

Twitterが長年赤字に苦しんできた末、やっとビジネスモデルを見つけ、収益化の道が開けたのは最近の話です。

 

当然、Facebookと同様株価が乱降下するのでは?というところは注目のポイントの一つ。今後、一々Facebookと比較されることになるでしょう。

ただ、Twitterは秀逸なビジネスモデルを持っているので、売上はまだまだ大きくないとは言え、今のままならFacebookの時ほどの乱降下はなさそうです。

 

もう一つ、これまでユーザー数や売上など諸々非公開だったTwitterが、いよいよ詳細なデータを公開することになるはずなので、非常に楽しみです!Twitterのユーザー数や売上の規模は推測するしかなかったので、推測が当たっているのかどうか非常に気になりますね。

 

また、FacebookTwitterIPOが続いた場合、これに続いて上場する企業も出てくるはずです。こちらも非常に気になるところです。

 

いずれにしろ、Facebook以来の大型上場、市場の注目も熱そうですね!

 

 

2013/09/14追記。

こちらの話がとても面白い。

通常なら既に情報公開されていなければならないのに、Twitterは非公開での申請を選んだ。

最高に業績がいい時の情報を公開することができるのか。万が一上場しない時は非公開のままで済むのか。なるほどね。