「Snapchat」は表示後10秒以内に消える写真や動画を送れるサービスです。これが、米国のティーンの間で大人気となっています。
ティーンにとっては悪ふざけもコミュニケーションの一環となります。けれど、それを彼らがSNSやインターネット上で行った場合、親や教師、将来の就職先に調べられて問題とされてしまいます。
日本でも、ティーンを中心とした若者たちが友達同士で悪ふざけを投稿したことで、炎上、バイト先をクビ、バイト先が閉鎖・破産、学校中退処分、内定取り消し、個人情報を掲示板などに貼られる事態になっているのは記憶に新しいことです。
このような事態を防ぐためには、コミュニケーションしても履歴は残さず、自動的に消えてしまうのが都合がいいというわけです。彼らにとって長期蓄積型のFacebookは都合が悪く、短期消滅型の「Snapchat」等がぴったりなのです。
ティーンのFacebook離れが話題に上っています。
既にSnapchatでは、一日にFacebookに匹敵する量の写真がやりとりされているとか。Facebookが脅威に感じるのも当然です。
実は、このようなサービスはその他にも数多く登場しています。
たとえば、8秒でメッセージ・動画が消える「SeeSaw」。
実は、当のFacebookも数秒でメッセージ・写真・動画が消える「poke」を送るモバイルアプリを公開していたりします。が、Facebook自体は長期蓄積型。それが魅力なのですが、とにかく「今」が大事な10代にはきつい仕様なのかもしれませんね。
若者の間で、コミュニケーションのスピードが速くなっています。LINEもコミュニケーション事態が目的のサービスです。
ティーンには「今」が大切です。たった今コミュニケーションできれば、データの蓄積はむしろ弊害でしかないのです。
この傾向は、もっともっと加速していくかもしれません。「Snapchat」は米国で流行していますが、日本でも同様のコミュニケーションが受け入れられるかもしれません。
http://jp.techcrunch.com/2013/10/29/20131028why-ephemeral-tech-is-here-to-stay/