スマホは小さなパソコンです。有害サイトや違法サイト、出会い系サイトなども多いため、子どもがスマホを安全に使うためには、安全な使い方を教える必要があります。
保護者が子どもの利用について把握し、年齢や利用状況、発達段階に応じて機能や見られる範囲を広げていく必要があるでしょう。
その際に使えるフィルタリングやツールについてまとめてご紹介します。
通常の携帯電話は、携帯電話用フィルタリングで十分です。しかし、スマホの場合はWi-Fiも使え、携帯電話用フィルタリングではカバーできませんでした。
ところが、最近はWi-Fiにまで対応するフィルタリングも出てきています。お勧めです。
その1 iPhoneでペアレンタルコントロール機能を利用する :iPhone向き 無料
iOS:機能制限 (ペアレンタルコントロール) について理解する
iPhone、iPad、iPodtouchでは、ペアレンタルコントロール機能が用意されています。
設定→一般→機能制限→機能制限を設定→機能制限用パスコードを入力します。
これにより、
◎safariやカメラ、App内での購入・インストール・削除、iTunesStoreなどの利用を制限
◎Webサイトやムービー、テレビ番組、Appなどの特定のコンテンツへのアクセスを制限
◎位置情報サービス、Facebook、Twitter、写真などのプライバシー設定の変更
◎アカウントの変更等の禁止
◎GameCENTER内での友達追加などの禁止
ができます。かなり充実している上とても簡単なので、お勧めです。
その2 ケータイキャリア各社のフィルタリングサービスを利用する :Android向き 無料
まずは無料のケータイキャリア各社が用意しているフィルタリングサービスを入れるところから始めたいものです。Androidスマホ向けフィルタリングが用意されています。
安心アクセス for Android(TM)│安心・安全│au
ウェブ安心サービス(フィルタリングサービス) | モバイル | ソフトバンク
こちらに各社フィルタリングサービス比較とジュニア向け携帯電話・スマホ端末比較が載っているのでご参考まで。
ジュニア向け携帯電話・スマートフォン比較表、フィルタリングサービス比較表 | MMD研究所
その3 GooglePlayでの購入・利用を制限する Android向き 無料
GooglePlayでの購入を制限するため、パスワードを登録しましょう。
有効になっていない場合は、GooglePlayストアアプリを起動→メニュー→設定→ユーザーコントロールで「パスワード—パスワードを使用して購入を制限する」の横にあるチェックボックスをオン、パスワードを入力で設定できます。
Google Play アカウントでパスワード保護機能を使用 - Google Play ヘルプ
GooglePlayストアでコンテンツフィルタリングをかけましょう。
GooglePlayストアアプリを起動→メニュー→設定→コンテンツフィルタリング→許可するアプリのレーティングを選択、OKで設定できます。
「全ユーザー対象(子どもなど全ユーザー向け。位置情報、ソーシャル機能もなし)」
「ユーザー成熟度 低(ライトユーザー向け。刺激の少ないアニメや架空の暴力表現は大丈夫という方に)」
「ユーザー成熟度 中(ほどほどのユーザー向け。性的表現、煙草、アルコール、ギャンブル、ソーシャル機能を含むことも)」
「ユーザー成熟度 高(制限なく利用したいユーザー向け)」
から選びます。
ダウンロードを許可するアプリのタイプの制御 - Google Play ヘルプ
その4 i-フィルター for Android :Android向き 月額315円
概要 - Android用フィルタリングサービス|「i-フィルター for Android」|有害サイトフィルタリングソフト「i-フィルター(アイフィルター)」
ただし、「i-フィルター for Android」以外のブラウザではWebフィルタリングが機能しないため、アプリフィルタリングより他のブラウザの利用を制限する必要があります。
その他、子どもの年齢から自動的にアプリをフィルタリングする「アプリフィルタリング」、曜日・時間帯ごとの端末利用を制限する「端末の利用時間制限」なども使えます。
最近は無料でもかなり充実してきたので、ぜひ導入してみてください。
ただし、フィルタリングやペアレンタルコントロールだけでは万全ではありません。
ネットいじめやLINEなどのSNSを通したトラブルは防ぐことはできません。
ただ禁止するのではなく、子どもの利用状況を把握し、問題があった時には相談される関係でいることが大切です。利用について子どもと話し合ったり、悩み事について聞く機会を持ってみてくださいね。