FacebookとTwitter、今までサービスの収益化が難しかった両者が飛びついたのは、「リアルタイム」情報でした。
Twitterのビジネスモデルは「リアルタイム情報」のビジネス化
Twitterが長年赤字で苦しんできたのは有名な話です。多くのユーザー数を集め、しかも頻繁に利用されながらも収益化できないTwitterの「ビジネスモデルの不在」は散々話題に上ってきました。
そのTwitterがとうとう掴んだビジネスモデルは「データライセンス事業」と「広告事業」、さらに「テレビ広告」でした。
どれも「リアルタイム情報」の収益化と言えます。やっとTwitterが自分のサービスを最大限に活かすビジネスモデルを発見したというわけです!
そもそもTwitterが広告をビジネスモデルとして確立したのもかなり最近ですから、苦労してます。
Twitterは、このような「リアルタイム情報」をビジネスモデルとしたほぼ初めてのサービスなのです。
なお、「データライセンス事業」とは、Yahoo!やNTTドコモなどで「リアルタイム検索サービス」が可能となるようライセンスを供与することをさします。
企業にとってTwitterでのリアルタイム情報は、マーケティングやアクティブサポート上非常に重要な意味を持つため、ビジネスにつながっているのですね。
Twitterの後を追うFacebook
一方のFacebookも、収益化には苦労しています。
Facebookのビジネスモデルも、基本的には広告に頼っています。Twitterと違うのは、アプリ系の売上があること。たとえば、ある時には第一四半期の売上の15%がソーシャルゲーム会社Zyngaが占めていたこともあるくらいです。
そのFacebookが次に目を付けたのが、Twitterのビジネスモデルでした。「リアルタイム情報ならFacebookにもある。会員情報と他の多くの情報と紐づけて提供できる」と考えたのでしょうね。
まずは 「#(ハッシュタグ)」で関連した話題をまとめ、一部で試験的に導入中の「トレンディング」で人気の話題を目立つようにしました。
そして今、Facebook内の「リアルタイム情報」をメディア企業に販売しようとしています。
ここまで、Twitterとまったく同じ流れです。Twitterをまねた機能を導入し、Twitterのビジネスモデルを取り入れています。
Twitterは人間関係とは切り離された情報のうねるような流れがつかみとれます。あらゆるメディアで一番最速に情報が公開で流れる場所でしょう。
一方Facebookは、人間関係や興味関心などと連携させて同様の情報を取ることができます。リアルタイム性ではTwitterより乏しいものの、それ以外の情報との組み合わせによって情報に価値を持たせることができるでしょう。
どちらも良いサービスなので、収益化できるのは良いことだと思います。ただいきすぎるとユーザーのプライバシーなどに対して不利益が出ることがあるため、今後もより一層注目していきたいと思います。
http://jp.techcrunch.com/2013/07/24/20130723twitter-tv-ad-targeting/
http://biz-journal.jp/2013/07/post_2502.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/10/news046.html
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323410304579065822141565000.html