一般的に、ソーシャル要素を入れることでアクティブ率が上がります。ソーシャルゲームがまさにこれに当たり、友達がいることがログインさせる要因となります。ところが、そのソーシャルメディアにも利用の波があり、栄枯盛衰があります。
7つのメジャーなSNSのアクティブ率を比較してみた(LINE、Facebook、Twitterなど)という記事が大変興味深いものでした。
それによると、アクティブ率は、
LINE >>>越えられない壁>>>mixi, Ameba > Twitter, Facebook > mobage, GREE
つまり、
メッセージサービス >> コミュニティ系SNS > 情報収集系SNS > ゲーム系SNS
となっているというのです。
SNSのアクティブ率はコミュニケーション上の必要性と比例
ソーシャルメディアの原点は「コミュニケーションしたい」という欲求です。
メッセージは直接相手と連絡が取れるものであり、コミュニティ系は友人たちと緩く交流ができるものです。特にLINEなどは、メールや電話の代替物となりつつあります。
情報収集系はビジネスコミュニケーション的に必要性が高くなりますが、ゲーム系は必要性としては一番低くなってしまうでしょう。
ソーシャルメディアをよく使うのは、コミュニケーションを必要としている層です。情報が足りていないとか、リアルでのコミュニケーションが不足している人たちなどです。女性はコミュニケーション自体を好むので、お喋り代わりにソーシャルメディアを利用します。
リアルでのコミュニケーションが充実していたり、それ以上余裕がない人などは、あえてソーシャルメディアを使う必要はありません。ただ、コミュニケーションの場がLINEなどネット上に移った場合は、使う必要が出てくることがあります。
人気のソーシャルメディアに栄枯盛衰があるのもこのためです。日本ではGREE、mixi、Twitter、Facebook。欧米ではFriendster、MySpace、Facebook…コミュニケーションの場が移ったからユーザーも移ったのであり、ユーザーが移ることによりその傾向が加速します。
特に欧米ではFacebookの若者離れがしばしば話題に上っており、若者たちは、今やFacebookよりTumblrやInstagram、Twitterをより使っていると言われています。これは、ソーシャル疲れも一因と言われています。
Facebookに大人が入りこんできており、親や親族、学校、友人などに監視されている状態ではコミュニケーションできないためとも言われています。
若者離れを防ぐには?
現状のFacebookのように普及しきってしまい、本名で一人一アカウントという仕組みの場合、若者は自由なコミュニケーションができなくなり、離れていく要因になります。
若者がFacebook内で情報の公開・非公開などをより一層コントロールできる機能が充実すると、より使ってもらえる可能性が高まります。若者はスマホを多く使っているため、スマホ対応をより一層(Facebook Homeなどがありましたが)進める必要があります。
現状では若者はアカウントを消すところまではいっていません。まだ挽回できる余地がありそうです。
ソーシャルメディアで長い間天下を取ったサービスはほとんどないので、Facebookの対応、対策を楽しみにしています。
ちなみに、mixiはアカウントだけを残しているという層が多数います。その際、ログインパスワードを忘れてしまい、登録メールアドレスも分からないという例も多く聞かれます。そのような対応をしていくことはけっこう重要かもしれません。
以前mixi社の川崎裕一氏の投稿がmixi日記で書かれていて、それを読むためにログインした人がいましたが、そのような限定感もログイン率アップに使えそうですね。